日常でよく使われる「とても」というフレーズは、場面に応じてさまざまな表現に言い換えることができます。
この記事では、ビジネスシーンやレポート・論文、友達とのカジュアルな場面などで使える「とても」の言い換え表現を紹介します。英語での言い換えも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
今すぐ使える「とても」の言い換え
ここでは、以下の3つの場面で使える言い換え表現を紹介します。
ビジネスシーンやレポート・論文け | 友達向け | 英語 |
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それぞれ詳しく解説していきます。
「とても」の言い換え【ビジネスシーンやレポート・論文向け】
ビジネスのコミュニケーションやレポート・論文などでは、「とても」という表現を使う際、状況にあわせてより適切に言い換えることが重要です。
ここでは、ビジネスシーンやレポート・論文向けの「とても」の言い換え表現を、具体的な例文と共に紹介します。
大いに(おおいに)
「大いに」は、程度が大きいことを示し、主に肯定的な文脈で使われます。ビジネスのプレゼンテーションや報告書などで、成果や効果が非常に高い場合に適しています。
例文 1このプロジェクトは大いに成功しました。
例文 2彼の貢献は会社の業績を大いに向上させました。
たいへん
「たいへん」は、非常に強い程度を表し、良い意味でも困難な意味でも用いられます。ビジネスシーンでは、状況の重大さを強調する際などに用いられます。
例文 1この問題はたいへん深刻です。
例文 2たいへん有意義な討議となりました。
非常に(ひじょうに)
「非常に」という言葉は、「とても」や「かなり」と同じく、何かが高い程度や強い強度であることを強調します。ある事象や特性が通常よりもずっと大きい、重要である、または顕著であることを示す際に広く用いられます。
例文 1非常に効率的な方法で問題を解決しました。
例文 2この技術は非常に革新的です。
すこぶる
「すこぶる」は、非常に程度が高いことを表し、やや古風ながらも肯定的なニュアンスを持ちます。この言葉は文章にフォーマルな印象を与えるため、ビジネスシーンや改まった場での会話にも適しています。
例文 1すこぶる詳細な報告書が評価されました。
例文 2彼の演説はすこぶる好評でした。
大層(たいそう)
「大層」は、程度や分量が非常に大きいさまを表す言葉です。多くの場合、大げさな印象を与えることがありますが、フォーマルな場面や文書においても、何かを強く評価する際に用いられます。
例文 1彼女の研究成果は大層注目に値します。
例文 2大層有望な市場として評価されています。
甚だしく(はなはだしく)
「甚だしく」は、非常に高い程度を表す表現で、強調や深刻さを示す場合に用いられます。ビジネスシーンにおいても、深刻な問題点を強調する際などに使われます。
例文 1この環境破壊は問題の深刻さが甚だしく、早急な対策が必要だ。
例文 2他のメンバーの意見も聞かずに一人で決定を下すなんて、思い上がりも甚だしい行動だ。
並外れて(なみはずれて)
「並外れて」は、程度や能力などが普通のものと比べて明らかに優れているさまを表す言葉です。特に人の能力に対しては「人並外れた」という表現もよく使われます。
例文 1並外れて優れた成果が認められました。
例文 2彼は並外れて熱心な研究者です。
極めて(きわめて)
「極めて」という言葉は、「非常に」や「とても」と同じように、何かが非常に高い程度やレベルにあることを強調するために使われます。特に強い強調を示すために使われ、その状況が非常に顕著であるか、甚だしいものであることを示します。
例文 1極めて重要なデータが発見されました。
例文 2この事実は極めて意義深いものがあります。
極端に(きょくたんに)
「極端に」という言葉は、ある事象や状態が普通の範囲を超えて非常に強い、または非常に弱いことを示す表現です。何かが通常から大きく離れているさまを強調するために用いられます。
例文 1この夏は極端に暑く、毎日が熱波に見舞われている。
例文 2極端に短い期間でプロジェクトを完了させる必要があります。
途方もなく(とほうもなく)
「途方もなく」という言葉は、「非常に大きい」や「計り知れないほど」という意味で、何かが通常の範囲を大きく超えていることを表す表現です。この言葉は、大きさ、量、程度、影響など、さまざまな文脈で用いられ、その対象が想像を絶するほどであることを強調します。
例文 1途方もなく広範囲にわたる市場調査が行われました。
例文 2途方もなく多くのデータを分析する必要があります。
驚くほどに(おどろくほどに)
「驚くほどに」という言葉は、予想を大きく超えるほどに大きく、強く、または顕著な様子を表し、その結果として驚きを引き起こすことを意味します。通常の期待や標準を大きく超える状況や性質を強調する際に使われます。
例文 1驚くほどに迅速な成長を遂げました。
例文 2彼の提案は驚くほどに独創的でした。
「とても」の言い換え【友達向け】
友達とのカジュアルな会話で「とても」という言葉を使う際は、よりくだけた表現を選ぶことができます。ここでは、友達同士での会話に適した「とても」の言い換え表現を、例文とともに紹介します。
めっちゃ
「めっちゃ」は、関西弁の影響を受けた非常にカジュアルな表現で、「とても」と同じ意味を持ちます。日常会話で頻繁に使われます。
例文 1めっちゃ美味しいラーメン屋を見つけたよ。
例文 2昨日のコンサート、めっちゃ楽しかった!
マジで
「マジで」は、「本気で」や「真剣に」という意味の俗語で、強い確信や驚きを表現する際に使われます。
例文 1マジで信じられないくらい良い天気だね。
例文 2彼の新しい車、マジでかっこいい!
すごく
「すごく」は、「とても」とほぼ同義で、程度が高いことを示す一般的な表現です。
例文 1すごく面白い映画を見たよ。
例文 2このゲーム、すごくハマるね。
かなり
「かなり」は、程度がかなり高いことを表します。比較的フォーマルなニュアンスも含まれますが、カジュアルな会話でもよく使われます。
例文 1かなり冷えるから、上着持っていった方がいいよ。
例文 2かなり遅くまで起きてたから、眠い。
ずいぶん
「ずいぶん」という言葉は、「かなり」「相当」と似た意味で、程度が普通よりもはるかに大きいことを示す副詞です。何かが期待や平均から大幅に逸脱している状況を表現するのに使われます。
例文 1ずいぶん長い間会ってないね。
例文 2彼、ずいぶん変わったね。
めちゃくちゃ
「めちゃくちゃ」という言葉は、日常会話で頻繁に使われる表現で、「非常に」「極めて」と同様に、何かが普通よりもかなり強い程度であることを強調する際に使用されます。また、物事が乱れている状態や、順序が破壊されている様子を表すのにも使われることがあります。
例文 1めちゃくちゃ楽しいパーティだった。
例文 2彼女の部屋、めちゃくちゃ散らかってる。
本当に
「本当に」という言葉は、「実際に」「真に」と同様に、事実や真実であることを強調するために使われます。また、「とても」と似て、何かが高い程度にあることも表すことができます。この表現は、確実性を示したり、感情や状態の強度を表現したりする際に便利です。
例文 1本当に美味しいから、この店のケーキを試してみて!
例文 2本当に久しぶりだね!
やばい
「やばい」は、元々は悪い意味で使われていましたが、現在は非常に良い、驚くべきという意味でも使われます。
例文 1昨日の試合、やばかったよ!
例文 2これ、やばいくらいピリ辛で美味しい!
めっさ
「めっさ」という言葉は、関西地方の方言で、「非常に」「とても」という意味の俗語的な表現です。日常会話で感情や程度を強調する際に使われることが多く、特に若者がよく使用する表現です。
例文 1めっさかわいい服を買ったの。
例文 2昨夜のライブ、めっさ盛り上がったよ。
はんぱなく
「はんぱなく」という言葉は、「非常に」「極めて」と似た意味で使われ、何かが普通のレベルを大きく超えていることを強調する際に用います。この表現は、特に若者言葉として使われることが多く、日常会話で感情や状況の程度を非常に強く表すのに便利です。
例文 1彼はテニスがはんぱなく上手いんだ。
例文 2今日ははんぱなく寒いね。
「とても」の言い換え【英語】
「とても」を英語で言い換える場合、以下のような表現があります。
quite
「quite」は、「ある程度」「かなり」または「完全に」という意味で使われます。この言葉は文脈によって意味が異なるため注意が必要です。
例文 1The movie was quite good, but not amazing.(その映画はまあまあ良かったけど、すごくはなかった。)
例文 2I'm quite tired today.(今日はかなり疲れています。)
pretty
「pretty」は、「かなり」「相当」という意味で、日常会話で広く使われるカジュアルな表現です。
例文 1She's pretty smart.(彼女はかなり賢いです。)
例文 2It was pretty cold this morning.(今朝はかなり寒かったです。)
very
「very」は、「とても」「非常に」という意味で、最も基本的かつ広く使用される表現です。
例文 1He is very kind.(彼はとても親切です。)
例文 2This book is very interesting.(この本はとても面白いです。)
really
「really」は、「本当に」「実に」という意味です。日常会話で非常によく使われ、感情や状況の度合いを強調するのに便利な言葉です。
例文 1I really like this song.(この曲が本当に好きです。)
例文 2It's really important to be on time.(時間を守ることは本当に重要です。)
so
「so」は、「非常に」「とても」という意味で、感情や状態の強い強調に使われます。
例文 1She was so happy to see you.(彼女はあなたに会えてとても嬉しかったです。)
例文 2It's so hot today!(今日はとても暑いですね!)
highly
「highly」は、「非常に」「極めて」という意味で、通常、抽象的な品質や評価を強調する場合に使われます。
例文 1He is highly respected in his field.(彼はその分野で非常に尊敬されています。)
例文 2This is a highly effective method.(これは非常に効果的な方法です。)
remarkably
「remarkably」は、「驚くほど」「非常に」という意味で、特に注目すべき程の強調を表します。
例文 1She has made remarkably quick progress.(彼女は驚くほど速く進歩しました。)
例文 2This place is remarkably quiet.(この場所は驚くほど静かです。)
extremely
「extremely」という言葉は、「非常に」や「極めて」と似ており、何かが非常に高い程度や極端なレベルにあることを強調する際に用います。
例文 1The weather is extremely cold.(天気は非常に寒いです。)
例文 2He's extremely talented.(彼は非常に才能があります。)
incredibly
「incredibly」は、「信じられないほど」「とても」という意味で、非常に強い感情や状態を表す際に使用されます。
例文 1The view from here is incredibly beautiful.(ここからの景色は信じられないほど美しいです。)
例文 2She's incredibly smart.(彼女は信じられないほど賢いです。)
tremendously
「tremendously」は、「非常に」や「極めて」と同様に、何かが非常に大きい程度や強い強度であることを強調するために用いられます。この言葉は、量や程度、影響などが驚くほど大きい場合に使用され、しばしば感情や効果の大きさを表す際に便利です。
例文 1I'm tremendously excited about this project.(このプロジェクトに非常に興奮しています。)
例文 2It was tremendously successful.(それは非常に成功しました。)
「とても」の意味や注意点、便利な言い換えを分かりやすく解説
「とても」の意味を確認
「とても」という言葉は、程度が非常に高いことを表す副詞です。何かがかなり多い、大きい、強いなど、普通よりもずっと上のレベルであることを示すために使われます。日常会話や文書で頻繁に使用される一般的な表現です。
「とても」を使った例文
- このレストランはとても人気があるので、予約しないと入れないかもしれません。
- 彼女はとても忙しいので、連絡を取るのが難しいことがあります。
- 今日の試験はとても難しかったので、満点を取る自信がありません。
- 彼はとても親切で、いつも助けてくれます。
- この映画はとても面白かったので、もう一度見たいです。
「とても」を使用する際の注意点
「とても」という表現を履歴書や大学の志望理由書のようなフォーマルな文書において使う際には注意が必要です。日常的な会話でよく使われる「とても」は、文書で使うには少々カジュアルな印象を与えることがあるため、適切な言い換え表現に置き換えることが求められます。
言い換え前の例文
「この大学の教育方針には、とても共感しています。」
言い換え後の例文
「この大学の教育方針には、非常に共感しています。」
まとめ
この記事では、「とても」という言葉のさまざまな言い換え表現を紹介しました。
- ビジネスシーンやレポート・論文向け
- 友達向け
- 英語での会話向け
「とても」という言葉には多種多様な言い換え表現が存在します。この記事を参考に、場面に合った「とても」の言い換えを見つけてください。