「なるほど」の言い換えや類語を解説。ビジネスシーンや文章で使える例文付き

私たちが日常でよく使う「なるほど」というフレーズですが、使い方によっては思いがけず失礼な印象を与えてしまう可能性があります。この記事では、さまざまなシチュエーションにおける「なるほど」の適切な言い回しを紹介します。ビジネスの場から友人との雑談、文章に至るまで、状況に応じた表現を身につけましょう。

今すぐ使える「なるほど」の言い換え

まず、「なるほど」の言い換え表現を、ビジネスシーンや文章の執筆、LINEでのやり取り、さらに英語での会話という、3つの異なる場面ごとに紹介します。

ビジネスシーンや文章向けライン(LINE)の返信向け英語
  • はい
  • おっしゃる通りです
  • 勉強になります
  • 承知いたしました
  • ご説明ありがとうございます
  • かしこまりました
  • 理解した
  • 納得した
  • 合点がいった
  • へぇ〜
  • マジで?
  • そっか
  • ほぉ〜
  • I see.
  • Understood.
  • That makes sense.
  • Got it.
  • Right.

「なるほど」の言い換え【ビジネスシーンや文章向け】

ビジネスシーンや文章作成で「なるほど」という表現を使用する際は、よりフォーマルな言い換えが求められます。

はい

「はい」は、相手の言葉に耳を傾けていることや、その意見に賛同していることをシンプルに示す言葉です。ただし、「はいはい」と続けて使うと適当な返事と受け取られ、失礼になるため注意しましょう。

例文 1はい、承知いたしました。

例文 2はい、その点については私も同意見です。

おっしゃる通りです

「おっしゃる通りです」は、相手の提案や見解に全面的に賛成している状態を伝えるフレーズです。これは、相手の意見の妥当性を認めつつ、尊敬の念を表現する際に用いられます。

例文 1おっしゃる通りです。私たちもその観点から計画を見直す必要があります。

例文 2確かに、おっしゃる通りですね。それを踏まえて、次のステップを考えましょう。

勉強になります

「勉強になります」は、相手から提供された情報や見解を通じて新たな知見を得た際に用いるフレーズです。これを使うことで、学んだことへの感謝と相手への敬意を示します。

例文 1勉強になります。今後の業務に活かしていきたいと思います。

例文 2勉強になります。ご指摘ありがとうございました。

承知いたしました

「承知いたしました」は、相手からの指示や要望をしっかり理解し、それに従うことを意思表示する際に使用します。これはビジネスシーンにおいて頻繁に用いられる、フォーマルな表現です。

例文 1承知いたしました、その件については速やかに対応いたします。

例文 2承知いたしました、報告書は明日までに提出します。

ご説明ありがとうございます

「ご説明ありがとうございます」は、相手が情報を提供してくれたり、何かを説明してくれたことに対して感謝を示す表現です。これには、提供された情報によって理解が深まったことへの敬意も込められています。

例文 1ご説明ありがとうございます。より明確な理解ができました。

例文 2ご説明ありがとうございます。その点については疑問が解消されました。

かしこまりました

「かしこまりました」は、相手の要求や命令を受け入れ、それに応じることを表すフォーマルな表現です。特に上司からの指示に対して用いられます。

例文 1かしこまりました、すぐに手配いたします。

例文 2かしこまりました、期限までには必ず完了させます。

理解した

「理解した」は、提供された情報や説明が頭にしっかりと入ってきたことを示します。

例文 1統計データを検証した結果、その理論の妥当性について深く理解した

例文 2専門家の解説を聞いて、複雑なプロセスがどのように機能するかを理解した

納得した

「納得した」は、情報や理論に対して、ただ理解するだけでなく、その妥当性や効果に心から同意することを意味します。

例文 1研究方法に対する批判について読んだ後、私はその論点に納得した

例文 2著者が提案する解決策には当初懐疑的だったが、論拠を読んで納得した

合点がいった

「合点がいった」は、何かを理解する過程で疑問や不明点が解消され、あいまいだった部分が明確になったことを意味します。

例文 1彼の実験結果を見て、その現象の原因について合点がいった

例文 2その歴史的背景を学んだことで、その文化の特徴について合点がいった

「なるほど」の言い換え【ライン(LINE)の返信向け】

友達とのライン(LINE)などのやりとりで、「なるほど」を言い換える場合は、以下のような表現があります。

へぇ〜

興味や驚きを表し、親しみやすさを演出します。友達や親しい人との軽い会話にぴったりです。

例文 1へぇ〜、そういうことだったんだ。全然知らなかったよ!

例文 2へぇ〜、それは面白いね。もっと詳しく教えて!

マジで?

驚きや強い関心を示す際に使い、非常に親しい友人との会話に最適です。

例文 1マジで?そんなことがあったんだ!

例文 2マジで?信じられない…どうやってそんなことに!?

そっか

理解や受け入れを穏やかに表します。ある程度の距離感を保ちつつも親しみを込めた会話に向いています。

例文 1そっか、それでそうなったんだね。

例文 2そっか、じゃあ明日は無理か…

ほぉ〜

驚きや関心を深く示す表現で、新しい発見や話題に対する興味を表す時に適しています。友人との親密な会話に使えます。

例文 1ほぉ〜、それは興味深い話だね。

例文 2ほぉ〜、そういう技術もあるんだ。

なるほど」の言い換え【英語】

なるほど」を英語で表現した場合の言い換えを紹介します。

I see.

「I see」は、相手の言っていることを理解したことを示す表現です。純粋な理解や気づきを表すのに使われ、特に新しい情報に対する直接的な反応として用いられます。

例文 1I see, so that's how it works.(なるほど、そういう仕組みだったのか。)

例文 2I see, that explains why it happened.(なるほど、それでそのようなことが起きたわけですね。)

Understood.

「Understood」は、相手の指示や要求が明確に理解され、それに従う意志があることを示します。命令や指示を受けた際に使われることが多いです。

例文 1Understood, I'll make sure it's done by tomorrow.(了解です、明日までにそれを確実に行います。)

例文 2Understood, we will proceed as you have instructed.(承知しました、あなたの指示通りに進めます。)

That makes sense.

「That makes sense」は、相手の説明や理論が合理的であること、または納得できることを示します。納得や理解だけでなく、その理由や論理の正しさを認めるときに使われます。

例文 1That makes sense, now I understand why you chose that option.(なるほど、それでその選択をした理由がわかりました。)

例文 2That makes sense, so that's the underlying principle.(なるほど、それが根本的な原理ですね。)

Got it.

「Got it」は、相手の言っていることを理解したり、ある指示や情報を受け取ったことを示す際に使われる表現です。このフレーズは非常にカジュアルで、友人や同僚との会話でよく使われます。

例文 1Got it, thanks for the reminder.(わかった、思い出させてくれてありがとう。)

例文 2Got it, I won't forget.(分かった、覚えておくよ。)

Right.

「Right」は、相手が言ったことに同意する、または何かが正しいと認める時に使われる表現です。これも比較的カジュアルな言葉であり、確認や同意を示す際に用いられますが、相手の意見や事実を認めるニュアンスが含まれます。

例文 1Right, I see what you mean now.(なるほど、今あなたの言いたいことがわかりました。)

例文 2Right, so we're moving forward with the plan then?(そうですね、それで私たちは計画通りに進むわけですね?)


「なるほど」の意味や注意点、便利な言い換えを分かりやすく解説

なるほど」の意味を確認

そもそも「なるほど」とはどういう意味かを確認しておきましょう。

なるほど」は、他人の意見に対して「理解できた」「納得した」という意味を表す言葉です。漢字では「成る程」という表記になります。

なるほどを使った例文

友人との会話で新しいカフェについて話しているとき
⇒「なるほど、そのカフェはペットも一緒に入れるんだね。今度一緒に行ってみよう!」

家族で夕食のメニューについて話し合っているとき
⇒「なるほど、今日はみんなでピザを作るのがいいかもしれないね。子供たちも喜ぶだろう。」

映画のあらすじを友人から聞いたとき
⇒「なるほど、その映画はタイムトラベルがテーマなんだ。面白そうだね、見てみたい!」

趣味の話で盛り上がっているとき
⇒「なるほど、そのゲームはストーリーが深いんだね。私もやってみたくなったよ。」

友人がある事情を説明してくれたとき
⇒「なるほどね、そういうことだったのか。君がその決断をした理由がよくわかったよ。」

「なるほど」は失礼?使用時の注意点

なるほど」という表現は日常会話では理解や納得を示す便利なフレーズですが、ビジネスシーン、特に上司や目上の人に対して使用する際には注意が必要です。「なるほど」はカジュアルな表現であり、相手に対する敬意が足りないと捉えられる可能性があるからです。

ちなみに、「なるほどですね」という表現は文法的にも間違いで、敬語にもならないため、使用しないようにしましょう。

なるほど」の他に、以下の表現も目上の人に対しては失礼にあたるため、注意が必要です。

「了解です」

「了解です」は一見すると問題ないように思えますが、「ものごとを理解して承認する」という意味があるため、上から目線の印象を与えてしまう可能性があります。そのため、目上の人に使用する場合は、「承知いたしました」などの表現をつかいましょう。

「参考になります」

「参考」とは、相手の意見を自分の意見の足しにするという意味なので、目上の人に対しては失礼にあたる可能性があります。

「たしかに」

「たしかに」という表現は敬語ではないため、ビジネスシーンではあまり使用しない方が良いでしょう。ただし、「確かにその通りです。」や「たしかにおっしゃるとおりです。」のように丁寧な表現と合わせて使用する場合は問題ありません。

「一理あります」

「一理あります」は、相手の意見に部分的な同意を示しているように聞こえますが、全面的には賛成していないというニュアンスを含むことがあります。これが、相手の提案や意見を完全には受け入れていない、あるいは評価していないと捉えられることがあります。

「なるほど」の言い換え【尊敬語/謙譲語/丁寧語】

なるほど」という言葉にはさまざまな言い換えパターンがあり、場面に応じた使い分けが必要です。

ここでは、「なるほど」の言い換えを尊敬語、謙譲語、丁寧語に分類して紹介します。

尊敬語謙譲語丁寧語
  • おっしゃる通りです
  • ご説明ありがとうございます
  • 承知いたしました
  • かしこまりました
  • はい
  • 勉強になります

「なるほど」の言い換え【顔文字(アスキーアート)】

なるほど」を顔文字(アスキーアート)で言い換える場合は、以下のようなものがあります。

(^0_0^)ナルホド(-ω-` )ナルホドφ(-Ò。Ó-”)ナルホド
(•̂ω•̂๑)ナルホド(о・。・о)(-ロ_ロ-)✧
( ˶˙º˙˶ )ナルホド( ̄▽ ̄)ノ。oO(。・o・。)ノ
(。ˇ_ˇ。)ナルホド(*・。・)。o○(๑°ㅁ°๑)‼✧

まとめ

なるほど」という言葉は、相手との関係や会話のシチュエーションに応じて適切な言い換えが必要です。ビジネスシーンでは敬意を示す言葉を選び、友人との会話ではもっとカジュアルや親しみやすい言葉を使いましょう。また、英語での「なるほど」の言い換えもいくつか知っていれば、さまざまな場面で柔軟に応じることができます。

今回紹介した言い換えパターンを参考に表現の幅を広げ、円滑なコミュニケーションに役立ててください。

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