「また」の言い換えや類語を解説:ビジネスシーンから英語の表現まで【例文付き】

また」という表現は日常とてもよく使いますが、使い方によっては相手に軽い印象を与えてしまう可能性があります。特にビジネスシーンでは、相手に失礼のない言葉遣いが求められるため、適切な言い換えをしたいものです。

この記事では、「また」のさまざまな言い換えや類語を例文付きで紹介します。さらに、「また」の英語表現も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

今すぐ使える「また」の言い換え

ここでは、「また」のビジネスシーン向けの言い換えや、英語の言い換え表現を紹介します。

これらはビジネスメールや作文、レポートなどでも使える表現ですので、ぜひ参考にしてください。

ビジネスシーン向け英語
  • 再び
  • 再度
  • 再三
  • 改めて
  • 重ねて
  • もう一度
  • またしても
  • 繰り返し
  • 重ね重ね
  • 幾重にも
  • 加えて
  • さらに
  • 合わせて
  • そのうえ
  • 尚且つ
  • おまけに
  • again
  • once again
  • one more time
  • and
  • also
  • besides
  • in addition
  • furthermore
  • moreover

それぞれ詳しく解説していきます。

「また」の言い換え【ビジネスシーン向け】

また」という言葉には、「再び」と、「加えて」という2つの意味合いがあります。それぞれについて、ビジネスシーンでも使える言い換え表現を紹介します。

「再び」を意味する「また」の言い換え「加えて」を意味する「また」の言い換え
  • 再び
  • 再度
  • 再三
  • 改めて
  • 重ねて
  • 重ね重ね
  • もう一度
  • またしても
  • 繰り返し
  • 幾重にも
  • 加えて
  • さらに
  • 合わせて
  • そのうえ
  • 尚且つ
  • おまけに

「再び」を意味する「また」の言い換え

再び

「再び(ふたたび)」は、以前の状態や行動をもう一度行うことを示します。フォーマルな文脈でよく使用されます。

例文 1プロジェクトが再び動き出しました。

例文 2再びこの問題に取り組むことになりました。

再度

「再度(さいど)」は、「再び」と同じく何かをもう一度行う際に使われます。

例文 1提案書の内容を再度確認してください。

例文 2再度、会議を設定する必要があります。

再三

「再三(さいさん)」は、何度も繰り返し行うことを意味します。特に指摘や要求などを強調する際に用いられます。

例文 1再三の要求にもかかわらず、改善が見られません。

例文 2再三の注意にもかかわらず、同じミスを繰り返しています。

改めて

「改めて(あらためて)」は、新たな気持ちで何かを始める場合や、再確認の意味合いで使われます。

例文 1改めて、皆さんとの協力関係を築きたいと思います。

例文 2改めて戦略を見直しましょう。

重ねて

「重ねて(かさねて)」は、感謝やお詫びなどを強調して伝えたい場合に使用します。

例文 1重ねて御礼申し上げます。

例文 2重ねてお詫びを申し上げます。

重ね重ね

「重ね重ね(かさねがさね)」は、「重ねて」と同様に、何かを強調して伝えたい時に用いますが、さらにその度合いを増す表現です。

例文 1重ね重ねのお願いになりますが、ご対応をお願いします。

例文 2重ね重ねですが、確認作業の徹底をお願いします。

もう一度

「もう一度(もういちど)」は、シンプルで直接的な表現で、何かを一度やり直す際に使われます。

例文 1もう一度計画を見直しましょう。

例文 2もう一度説明していただけますか?

またしても

「またしても」は、以前にも同じことがあった場合に、その繰り返しを指摘する際に使います。

例文 1またしても納期に遅れが生じました。

例文 2またしても同じミスが発生しています。

繰り返し

「繰り返し(くりかえし)」は、何度も同じ行為を行うことを意味します。特に強調したい時や注意を促す時に用います。

例文 1繰り返し申し上げますが、報告は期日内に提出してください。

例文 2繰り返し検証する必要があります。

幾重にも

「幾重にも(いくえにも)」は、複数回にわたり何かが行われる様子を表します。

例文 1幾重にもわたる検証を経て、製品は完成しました。

例文 2幾重にも重なる問題に対処する必要があります。

「加えて」を意味する「また」の言い換え

加えて

「加えて(くわえて)」は、すでに提供された情報やリストにさらに項目を追加する際に用いられます。

例文 1加えて、新たな市場調査の結果も参考にしましょう。

例文 2加えて、このプロジェクトには追加予算が必要となります。

さらに

「さらに」は、すでに述べた内容にプラスして追加情報を提供する場合に使用します。

例文 1さらに、競合他社の動向にも注目する必要があります。

例文 2我々は技術革新のスピードをさらに上げる必要がある。

合わせて

「合わせて(あわせて)」は、複数の要素を1つにまとめることを意味します。

例文 1サラダにドレッシングをかけ、全ての材料を合わせてよく混ぜた。

例文 2彼女は音楽とダンスを合わせて、新しいパフォーマンススタイルを作り出した。

そのうえ

「そのうえ」は、すでに述べたことに加えて、さらに重要な情報や意見を付け加える際に使われます。

例文 1そのうえ、この計画は環境にもポジティブな影響を与えます。

例文 2そのうえ、従業員の満足度向上にも寄与するでしょう。

尚且つ

「尚且つ(なおかつ)」は、すでに挙げた項目に加えて、更に別の項目を追加する際に用いられるフォーマルな表現です。

例文 1尚且つ、この方針は長期的なビジョンにも合致します。

例文 2尚且つ、顧客満足度を高める効果も期待できます。

おまけに

「おまけに」は、前に述べた内容に追加して、予想外の情報や余談、時にはネガティブな情報を軽いニュアンスで加える際に使用されます。ビジネスシーンでは、カジュアルな文脈や親しい間柄での会話に限られることがあります。

例文 1おまけに、このシステム導入によって作業効率が大幅に向上すると予想されます。

例文 2おまけに、競合に比べてコスト面でも有利になります。

「また」の言い換え【英語】

また」を英語で言い換える場合、以下のような表現があります。

「再び」を意味する「また」の言い換え「加えて」を意味する「また」の言い換え
  • again
  • once again
  • one more time
  • and
  • also
  • besides
  • in addition
  • furthermore
  • moreover

「再び」を意味する「また」の言い換え

again

「again」は、以前に一度行われた行動や状況がもう一度起こることを示す表現です。日常会話からフォーマルな文脈まで幅広く使われます。

例文 1Can you say that again? I didn't catch it.(それをもう一度言ってもらえますか?聞き取れませんでした。)

例文 2I've decided to start the project again from scratch.(私はプロジェクトを一からもう一度始めることにしました。)

once again

「once again」は、「again」と同様に何かがもう一度起こることを示しますが、こちらはより強調されたニュアンスを持ちます。

例文 1Once again, I would like to thank everyone for their hard work.(もう一度、皆さんの一生懸命な働きに感謝したいと思います。)

例文 2Once again, we find ourselves facing the same problem.(また、私たちは同じ問題に直面しています。)

one more time

「one more time」は「もう一度」を意味し、何かを再度実行するよう具体的に依頼する際に活用されるフレーズです。

例文 1Let's try it one more time, we're almost there.(もう一度やってみよう、もう少しでできるから。)

例文 2Please read the instructions one more time to make sure you understand them.(指示をもう一度読んで、理解していることを確認してください。)

「加えて」を意味する「また」の言い換え

and

「and」は、最も基本的な接続詞で、2つ以上の言葉、フレーズ、文を結びつける際に使用します。内容の追加やリストアップを意味し、日常会話からフォーマルな文書まで幅広く使われます。

例文 1We need to buy milk and eggs from the store.(私たちは店で牛乳と卵を買う必要があります。)

例文 2She is talented and hardworking.(彼女は才能があり、勤勉です。)

also

「also」は、すでに述べたことに追加事項があることを示します。会話でも書き言葉でも使われ、話題やアイデア、情報の追加を表します。

例文 1I'm going to the library. Also, I'll stop by the supermarket.(図書館に行く予定です。それに、スーパーマーケットにも寄ります。)

例文 2She can speak French, and also she's learning Spanish.(彼女はフランス語が話せます。そして、スペイン語も学んでいます。)

besides

「besides」は、すでに述べた内容に加えてさらに別の事項があることを示し、時には「その上」や「さらに」という意味合いで使用されます。強調したい追加情報を提示する際に便利です。

例文 1Besides the basic requirements, you need to submit two letters of recommendation.(基本的な要件に加えて、推薦状を2通提出する必要があります。)

例文 2He's a great teacher. Besides, he volunteers at the community center.(彼は素晴らしい教師です。その上、地域のセンターでボランティアもしています。)

in addition

「in addition」は、すでに述べた内容にさらに何かを付け加える時に用います。フォーマルな場面や書き言葉でよく見られます。

例文 1In addition to the required courses, you can choose two electives.(必修科目に加えて、選択科目を2つ選ぶことができます。)

例文 2The project needs more time and, in addition, more funding.(プロジェクトにはさらに時間と、加えて、より多くの資金が必要です。)

furthermore

「furthermore」は、強調する意味合いを含みながら、すでに述べたポイントに加えて更なる情報を提供する際に使用されます。主にフォーマルな文脈で用いられます。

例文 1The plan is not feasible. Furthermore, it's beyond our budget.(その計画は実現不可能です。さらに、予算を超えています。)

例文 2He declined the offer. Furthermore, he advised us to reconsider our strategy.(彼はその申し出を断りました。さらに、私たちに戦略の再考を勧めました。)

moreover

「moreover」も「furthermore」と同様に、追加の情報やアイデアを提示する際に使われますが、それがすでに述べた内容を強化、または補強するものであることを示唆します。フォーマルな文書や議論でよく使用されます。

例文 1The study's methodology is flawed. Moreover, the sample size is too small.(その研究の方法論には欠陥があります。さらに、サンプルサイズが小さすぎます。)

例文 2Our team has a lot of experience. Moreover, we have the most advanced technology.(私たちのチームは豊富な経験を持っています。さらに、最先端の技術を持っています。)


「また」の意味や注意点、便利な言い換えを分かりやすく解説

 「また」の意味を確認

また」という言葉には主に2つの意味があります。1つ目は「再び」という意味で、何かが前にあった状態に戻ったり、同じ状況が再度起こったりすることを指します。2つ目は「加えて」という意味で、すでにあるものに新たに何かを追加することを表します。これらの意味は、文脈によって使い分けられます。

「再び」の意味で使われる「また」の例文

  • 彼はまた同じミスを犯した。
  • またあなたに会える日を楽しみにしています。

「加えて」の意味で使われる「また」の例文

  • 彼はそのプロジェクトにまた新しいアイデアを提案した。
  • 今日はもう一品、料理をまた追加しよう。

「また」を使用する際の注意点

また」という言葉は、その便利さから多用されがちですが、同じ単語を繰り返し使うと文章が稚拙に見えてしまうことがあります。そのため、バリエーション豊かな表現を心がけることで文章に変化をもたらし、より洗練された文章にすることができます。

言い換え前
⇒また今日も雨が降っていて、また傘を忘れたから、またずぶ濡れになってしまった。

言い換え後
⇒今日も雨が降っており、また傘を忘れたため、再びずぶ濡れになってしまった。

「また」の言い換え【顔文字(アスキーアート)】

カジュアルな場面では、顔文字(アスキーアート)を使って気持ちを伝えるのも有効です。以下、「また」の顔文字を紹介します。

ヾ(*´∀`*)ノ マタネー(∩´∀`∩)マタネ・△・)ノ
(*´▽`)ノノ( ˙³˙ )ノ"*-ω-)ノ"
( 。•ᴗ• )੭⁾⁾マタネー(∩´∀`∩)バイバイ━━ェェ!!(。・ω・。)ノシ
(ノ´∀`*)ノヾ(^-^)ノジャ、マタ!(・ω・)ノ

まとめ

また」という言葉のさまざまな言い換え表現を紹介しました。

今回紹介した表現は、あくまでも一例です。今回紹介した表現を参考に、場面に合わせて「また」という表現を適切に言い換えましょう。

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